キプロス出身のYoutuber、Fidias(フィディアス)氏が投稿した無賃乗車動画が大炎上しています。
Fidias(フィディアス)氏は、「動画の企画」と称して新幹線やバス乘無賃乗車、ホテルの無銭飲食などをした動画をアップし大きな批判を浴びているものの、現状逮捕には至っていません。
犯罪行為を行っているにも関わらず、なぜ逮捕されていないのでしょうか?
今回は「きになる」迷惑系Youtuberフィディアス氏についてリサーチしていきます。
Fidias(フィディアス)の無賃乗車動画
今回、無賃乗車など復数の犯罪行為を動画化し波紋を呼んでいるのはYouTuber、Fidias(フィディアス)氏。
チャンネル登録者数237万人の人気Youtuberで、「イーロン・マスクとハグしてみた」動画は世界規模で多くの注目を集めていました。
今回フィディアス氏は日本にて知人Youtuber2人と
『長崎から青森まで最も早く”無料”で移動できるか?』
というコラボ企画を決行、優勝すると賞金10,000ドルが与えられるという内容でした。
そもそもこの企画段階でかなりアウトに近い気がしますが、フィディアス氏は意気揚々と企画に参加。
自身にカメラを向けた実況スタイルで各地を転々とし、新幹線の無賃乗車、バスの無賃乗車、ホテルビュッフェの無銭飲食などを行う様子をアップしたことで大炎上しました。
ヒッチハイクなどを使うという考えはなかったのでしょうか… 賞金に目が眩みすぎた結果、歪んだ行為に及んでしまったといえそうです。
この動画は2023年10月23日までに27万回再生された直後に、Youtubeの規約違反にて削除されています。
削除前の動画コメント欄には非難が殺到し、日本はおろかアメリカのメディアにまで「愚かな行為」と取り上げられる事態となりました。
Fidias(フィディアス)のプロフィール
そんな大炎上したフィディアス氏とは、そもそもどんな人物なのでしょうか?
下記に現在出回っている情報をまとめてみました。
キプロス共和国とはトルコの南側の地中海に浮かぶ島国で、フィディアス氏はその首都であるニコシア出身。
両親ともにキプロス出身で、父親が司祭で後を継いで欲しいと思っていたもののフィディアス氏はそれを拒否し、2014年18歳で海軍特殊部隊の訓練を受けています。
70人のうち13人しか残らなかったという訓練を最後まで生き残ったことを考えると、優れた身体能力と体力を持ち合わせていることが伺えますね。
それから5年後の2019年3月13日にフィディアス氏は自身のYoutubeチャンネルを開設しています。
Fidias(フィディアス)はなぜ逮捕されなかった?
それでは、無賃乗車などを行っているフィディアス氏はなぜ逮捕されていないのでしょうか?
逃げ切ってしまっている
フィディアス氏は動画内にて、新幹線の無賃乗車、バスの無賃乗車、ホテルの無銭飲食などの犯罪行為をしています。
そのうち新幹線の無賃乗車は、トイレに忍込み目的地まで行った後、駅員の静止を振り切って他の電車に乗り込むことで逃亡に成功。
ホテルの無銭飲食に関しては、フロントマンに嘘の部屋番号を伝えることでビュッフェ会場に入り飲食を行った後、完全にバレることなくその場を立ち去ることに成功してしまっています。
その後各所から当然警察への通報を行っていると思われますが、フィディアス氏は既に日本を離れ帰国してしまっているという情報もあることから、国際指名手配をしない限りは逮捕は難しいという状況といえそうです。
一駅員やホテル関係者がそこまでの労力を割くのは難しく、各所泣き寝入りするしかないのが現状のようです…
日本の制度の穴を突いていた
各所逃亡を繰り返してきたフィディアス氏ですが、バスの無賃乗車をした際に運転手に通報されその後警察から5時間もの尋問を受けています。
それにも関わらず、警察からバスの運転手へ不足料金を肩代わりしフィディアス氏は逮捕されることなく釈放されてしまっています。
ある意味ここが最大の逮捕タイミングだったともいえそうですが、なぜ警察はフィディアス氏を釈放してしまったのでしょうか?
結論から申し上げると、フィディアス氏は日本の制度の穴を突いて突破した可能性が高いです。
警察には、緊急時にお金を借りることができる「公衆接遇弁償費」という制度があります。
公衆接遇弁償費は紛失や盗難などによって財布がなくなり困っている一般市民に向けた貸付制度で、帰路につくための交通費を一時的に借りることができます。
引用元 : Money Shield
5時間の拘束の後、結果的に警察側がお金を支払った状況を鑑みるとほぼ間違いなく「公衆接遇弁償費」を使ったといえるでしょう。
ただ「公衆接遇弁償費」は緊急時などにしか使えない制度であることを考えるに、フィディアス氏は「財布を盗まれた」「次来たときに必ず払う」などと虚偽の報告をした可能性が高いといえます。
日本の救済制度と警察側の良心を踏みにじるに等しい、極めて悪質な行為といっても過言ではありません。
Fidias(フィディアス)が逮捕された場合の罪は?
犯罪を犯しているのにも関わらず、すぐの逮捕は難しい状況であることが分かったフィディアス氏。
仮に日本で逮捕された場合、どのような罪に問われるのでしょうか?
下記に可能性のある科される可能性が高い罪状をまとめてみました。
・鉄道営業法違反 : 1万円以上2万円以下の罰金 または 1000円以上1万円未満の科料
参考元:刑事事件弁護士相談ナビ
(不正乗車を行った)
・電子計算機使用詐欺:10年以下の懲役
(改札機や券売機などのコンピューター機器をを欺き不正乗車をしている)
・建造物侵入罪:3年以下の懲役 または10万円以下の罰金
(不正乗車のために駅構内に立ち入った)
・詐欺罪:10年以下の懲役
(駅員や警察に病気など虚偽の報告をして拘留を免れた)
ご覧のとおり、多くの罪に該当することが見込まれます。
ですが、先程も申し上げたとおりフィディアス氏は既に日本にいない可能性があることから、国際指名手配されれば逮捕の見込みはあるものの彼に科される罪状と指名手配などに掛ける手間が噛み合っていないのが現状といえそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
YouTuberフィディアス氏についてのリサーチをまとめると以下のようになります。
・2023年10月にフィディアス氏が投稿した動画が無賃乗車などの犯罪行為をしていることで大炎上
・現時点で逮捕は確認されていない(2023年10月26日時点)
・逮捕されない理由は国外への逃亡と「公衆接遇弁償費」制度の悪用
・逮捕された場合、鉄道営業法違反や詐欺罪など4つの罪に問われる可能性
・国際指名手配をしないと逮捕は厳しい状況
数々の犯罪行為をしたにも関わらず、逮捕に至らないことでかなり煮えきらない気持ちになりますよね。
すぐに逮捕するのは難しいのかもしれませんが、フィディアス氏の行為は国内外を越えて世界的にバッシングが飛び交う事態となっていることから、彼の社会的信頼はほぼ失墜したに等しいといえるでしょう。
それでもこのままフィディアス氏が逮捕されないままだと、ダークヒーローや愉快犯ポジションとして図太く活躍を継続する可能性も考えられるため、逮捕やYouTubeアカウントの剥奪など彼の行動を制限する決定的な制裁を与えないかぎり完全な鎮火は望めないといえそうです。
彼の真似をして更なる迷惑行為が横行されていかないことを切に祈ります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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