フェイタスなどで知られる久光製薬が、販促キャンペーンを通して詐欺行為を行っているとネットが騒然となっています。
いったい何が起きているのでしょうか?
今回はフェイタスQUOカード詐欺事件と、その補填の可能性についてリサーチしていきます。
フェイタスがジャニーズQUOカードを当選後に差し替え
2023年10月31日の22時に、以下の投稿がX(旧:Twitter)に投稿され騒然となっています。
やっぱり納得できないよ久光製薬さん
しげひーのデザインのQUOカードだからフェイタス頑張っていっぱい買って応募したのに!!
当選してめっちゃ喜んだのに住所入力画面でいきなり出してくるのずるいよ、、、
久光製薬では今回2023年8月より、フェイタスを購入した際にLINEで応募することで、SMILE-UP.(旧ジャニーズ)の岩本照さん(Snow Man)と重岡大樹(WESTꓸ)のQUOカードが当たるというキャンペーンを開催していました。
しかし、この方はQUOカードが当選した際に行う住所入力の画面にて、QUOカードのデザインが岩本さんと重岡さんのデザインではないものに差し代わったことを突然通知されたというのです。
【QUOカードデザインについて】
当社ではこのたびのジャニーズ事務所の問題を受けまして、当初デザインのQUOカードから商品パッケージデザインのQUOカードに変更させていただいております。
ご当選されましたお客様の中には当初デザインのQUOカードを楽しみにしておられたお客様も多くいらっしゃるかと思いますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。(額面は同一)
この事実は瞬く間に拡散され、ネットは大炎上。
投稿主に対しての労りや励ましの言葉と共に、久光製薬への怒りの意見が多く飛び交う事態となっています。
2人のデザインのためにフェイタスを購入して応募した方も多くいるはずなのに…!
公式によるデザイン変更アナウンスは無し
なお2023年11月1日午前現在において、久光製薬やフェイタスのキャンペーン応募ページを確認したところ、キャンペーン終了の告知こそしていたもののQUOカードデザインが変更となった旨の記載は一切ありませんでした。
X(旧:Twitter)におけるフェイタスキャンペーンページもそのままにされており、デザイン変更を行うといった情報やページの更新も全くされていないことも今回の炎上に拍車をかけています。
現状までの状況をまとめると、以下のようになります。
全く事前アナウンスがない状態で、当選後に期待してたデザインじゃないものを送るよーと言われても納得いくはずがありませんね。
久光製薬が犯している罪名は?
今回炎上している久光製薬の告知無しQUOカードデザイン変更は、いったいどのような罪に問われる可能性があるのでしょうか?
結論から申し上げると、『景品表示法違反』に該当する可能性が非常に高いといえます。
景品表示法違反とは、景品表示法の「消費者を誤認させる不当な広告を禁止する規制」や、「過大な景品の提供を禁止する規制」に違反してしまうことを指します。
更に細分化するならば、同じ景品表示法違反内にて定められている『景品規制』にあたることが予測されます。
・景品規制とは?
引用元 : 弁護士法人 咲くやこの花法律事務所
景品(おまけ)の提供は消費者が景品に注目することにより、消費者の判断を誤らせる原因になるとされ、このような観点から過大な景品の提供を禁止する規制が設けられています。
・景品表示法違反について、消費者庁や都道府県から措置命令を受けても従わず、違法な広告表示を継続するなどした場合には、2年以下の懲役又は300万円以下の罰金、あるいはその両方が科されます。さらに、法人に対しても3億円以下の罰金が科されます。
上記に基づくと、本来旧ジャニーズのタレントデザインのQUOカードが貰える(過大な景品)と謳って商品を大量に購入させておきながら、後出しで淡白なデザインのカードを送るという点に対して、消費者にとってかなり悪質な行為であると見なされる可能性が非常に高いといえます。
現在X(旧twitter)では、多くのユーザーが協力しあい消費者庁に通報をしている動きが見られることから、久光製薬が今後近いうちにユーザーに対して相応の対応を強く命じられることは確実でしょう。
今後QUOカードが補填される可能性は?
それでは、QUOカードに対する補償や補填などは今後あるのでしょうか?
結論から申し上げると、何かしらの補填がされるのは間違いないといえます。
今回の件で消費者庁から久光製薬に対しての指導が入ることは確実で、社会的信用を失う訳にはいかないためすぐさま何かしらの保証を行う方向に動き始めることが予測できます。
どのような内容の補填を行うかは消費者庁と久光製薬間での決定となると思われます。
また、今回の件はかなり特殊であまり前例がないのが現状です。
似た傾向の過去例として、2023年8月に横浜F・マリノスのグッズであるショルダーポーチのデザインが事前に公表していたホームページ記載のものと異なっていたという事例がありました。
その際は、希望者に購入金額の全額返金に加え、ホームページにお詫びと今後の対策を記載するという形で対応していました。
このことから考えられる今回の補填の候補としては、
・本来の岩本照さんと重岡大樹さんデザインのカードを送付
・カードを受け取らない代わりに応募分の金額を返金
・本来の額面以上のQUOカードの贈呈
上記のいずれかになるかと思われます。
企業としては信頼回復や利益面においてもやはり本来のデザインカードを送付するのが最も得策であるように感じますが…一体どうなるのでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回リサーチした件をまとめると以下のようになります。
・久光製薬が旧ジャニーズタレントのクオカードを当選賞品とするキャンペーンを開催
・しかし当選後にカードデザイン変更+事前告知一切なしという対応が垂れ込まれ大炎上
・今回の件は景品表示法違反に該当し、消費者庁案件になることは確定
・久光製薬側の対応手段は本来のデザインカードを送るか応募購入分の全額返金等が考えられる
岩本さんや重岡さんのファンはおろか、消費者全員の信頼を落としかねない今回の事件は、今後の対応次第では企業イメージを大きく低迷させる事態になりかねないように思われます。
一人でも多くの人が納得できるような誠意ある対応がなされるよう、ただただ祈るばかりですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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