大ヒット曲「愛は勝つ」で知られる歌手のKANさんが2023年11月12日に亡くなられていたことか報じられました。61歳でした。
死因は2023年3月より闘病していた『メッケル憩室癌』と見られ、葬儀は既に身内のみで執り行われたということです。
そんなKANさんは一風変わった芸名をしていますがら果たしてなぜKANという名前が付けられたのでしょうか?
そこには素敵すぎる意味が隠されていました。
今回はKANさんの追悼の意を込め、その名前の由来についてお届けしていきます。
KANの名前の由来は?
さて、活動名の『KAN』は一体どのようにして名付けられたのでしょうか?
その由来について追っていきます。
本名の木村和(きむら かん)から
『KAN』というアーティスト名は、実は本名から来ています。
KANさんの本名は木村和(きむら かん)といいます。
とても珍しい名前ですよね!
KANさんは歌手デビューする前の段階においては、本名の『木村和(きむら かん)』で活動することを望んでいました。
しかし当時の関係者から、
と懸念された結果、誰が見ても読める分かりやすい表記、『大文字+ローマ字』読みの活動名となりました。
本名に加えて、分かりやすさのインパクト重視でつけられていたとは驚きてすね!
名付け親は父だった
それでは、そもそも本名である『和(かん)』という珍しい名前はどのようにして名付けられたでしょうか。
この名前はKANさんの実の父親・木村満(きむらみつる)さんが命名しています。
父である木村満さんは“RKB毎日放送”で音楽担当プロデューサーとして活動する業界人で、更に仕事以外は校歌を作曲したり博多どんたくの編曲などを行う音楽家でもありました。
父・満さんは子どもを3人欲しがっていたといい、そのそれぞれの名前は、
「創作を行うことにより(世の中の人に)平和を与えるという行動を実践する」
どいう父・満さん自身のモットーから由来させ、
と名付けるつもりだったと言います。
結果的にお子さんは2人目止まりで、3人目の願いこそ叶わなかったものの父・満さんのモットー通りに名付けられたことが分かっています。
また、なぜ「和」を「かん」と読ませたのかについてですが、実はKANさん本人も分かっておらず、理由を聞かされないまま父・満さんが亡くなってしまったといい、真相は謎のままとなっています。
KANは古代語で「歌う」という意味
KANさん本人もなぜ『和(かん)』と読ませるのかが分からなかったとのことですが、ここで一つ興味深い事実が判明しました。
実は『KAN』という言葉は、原始インド・ヨーロッパの語源で『歌う』という意味だったのです。
先ほどご紹介したとおり、KANさんの父・満さんは音楽家であること、そして2番目の子どもであるKANさんは父のモットーである『世の中の人に”平和”を与える』という言葉から名付けられていることを考えると、この古代の語源から引用して敢えて『和(かん)』と読ませていた可能性は大いに考えられますよね。
あくまで仮説にはなりますが、どちらにせよ「歌う」が語源にある活動名だったなんて、とても運命的なものを感じますよね…。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回KANさんの名前の由来についてリサーチした結果をまとめると以下のようになります。
・KANの由来は本名の『木村 和(かん)』から
・本人は本名の漢字のままでデビューしたかったが読みにくいという理由でローマ字+大文字に
・名付け親は実の父親で、自身のモットーに基づいた漢字をあてがわれている
・なぜ和を“かん”と読ませたかについてはKAN自身も父から知らされていなかった
・KANはインドの古代語で「歌う」という意味がありそこから由来させた可能性
そもそもKANさんが本名由来であることにも驚きですが、更に平和を託した父の想いと古代語でも歌に関する意味がついた言葉だったと考えると、まさにこの世を音楽を通して羽ばたくことが必然であったように感じてきますね。
その名のとおり、歌うことで人々の心に平和をもたらしてきたKANさん。その歌声はこれからも永遠に語り継がれていくことでしょう。
改めて、KANさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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