プロ野球「SMBC日本シリーズ2023」にて阪神タイガースが85年以来、38年ぶり2度目の日本一に輝きました。
悲願の日本一に阪神ファンは歓喜の渦に包まれています。
感謝セールや道頓堀ダイブなど様々な派生の話題が生み出されている今回の阪神優勝ですが、ここに来て優勝後のとある恒例行事に批判が殺到しているようです。
今回は阪神優勝と「ビールかけ」への批判についてリサーチしていきます。
阪神優勝のビールかけに対する批判
今回阪神タイガース優勝における、「ビールかけ」に対して批判の声があがっています。
野球界や一部スポーツ界隈において、優勝した際に当たり前のように行われるビールかけ。
今回の阪神優勝時においても、各ニュースやスポーツ記事において選手達がビールかけを行う様子が報道されていました。
まさかの批判…!でも確かによくよく考えたら思いっきりビールを粗末にしている行為ともいえますよね…
過去にもビールかけへの批判は挙がっていた
また、阪神優勝以前においてもビールかけに対して非難の声が多く挙がっていました。
「食品ロス」が世界的に謳われている近代において、真逆の行為ともいえるビールかけ。
冷静に考えると今まで何も言われてこなかったのが不思議なようにも思えてきますね。
ビールかけはいつから始まった?
それではそもそもビールかけとはいつ頃から始まった文化なのでしょうか?
ビールかけの起源は、1959年のプロ野球日本シリーズにおいて南海ホークスが日本一となった際の祝賀会でお互いにキリンビールをかけ合ったのが日本で最初の「ビールかけ」であったとされています。
当時の南海ホークスには、アメリカの大リーグでプレイ経験のあるカールトン半田(日本名:半田春夫/1931年4月20日生まれ)という選手が在籍していました。彼はアメリカで恒例だったお祝いの席での「シャンパンファイト(シャンパンシャワー)」を、ここ日本でビールかけという形で行ったのです。
引用元 : 三菱食品株式会社 たのしいお酒.jp
この様子は多くのメディアによって取り上げられて、翌日の各スポーツ新聞にも大々的に写真が掲載されたことをきっかけに、プロ野球の優勝における「ビールかけ」が世間的に一気に浸透していったということです。
昭和の中期から始まった60年以上の歴史ある長い文化だったんですね…!
ビールかけはSDGs違反?
また、ビールかけはSDGs違反なのではないかという声も多く挙がっています。
そもそもSDGsとは?
それではSDGsとはどのような政策なのでしょうか。
SDGsとは、世界的な『貧困をなくす』『食品ロスを解決させる』ため、2015年9月にニューヨークの国連サミットにて制定された政策のこと。
・貧困をなくそう
引用元 : SDGs COMPASS
・飢餓をゼロに
・すべての人に健康と福祉を
・質の高い教育をみんなに
・ジェンダー平等を達成しよう
・安全な水とトイレを世界中に
・エネルギーをみんなにそしてクリーンに
・働きがいも 経済成長も
・産業と技術革新の基盤をつくろう
・人や国の不平等をなくそう
・住み続けられるまちづくりを
・つくる責任 つかう責任
・気候変動に具体的な対策を
・海の豊かさを守ろう
・陸の豊かさも守ろう
・平和と公正をすべての人に
・パートナーシップで目標を達成しよう
日本においても2016年5月からSDGsの取り組みをスタートさせており、2030年までに『あらゆる形態の貧困を終わらせるべく行動しなければいけない』としています。
日本におけるSDGs活動の最たる例が、2020年から始まった『ビニール袋の有料化』。
こちらも環境汚染の原因を削減させるための取り組みとして日本のSDGs活動のひとつとして掲げられています。
つまりは、現代の日本において貧困を無くすために様々な取り組まなくてはいけない状況であるにも関わらず、ビールを飲まずに掛けあってはしゃぐ『ビールかけ』は『食品ロス』の極みであり、SDGsとしての取り組みに反しているのは確実といえるでしょう。
批判があがるのは至極当然といっても過言ではありませんね…
まとめ
いかがだったでしょうか?
先ほどビールかけに対して「昭和の悪しき文化」という声も挙がっていましたが、SDGsという世界的な貧困対策に日本も取り組んでいる以上、食べ物を粗末にしているともいる「ビールかけ」もその存在を見直されるべきタイミングに来ているのは間違いないといえるでしょう。
ビールかけが無くなる、もしくは炭酸水などに置き換わる(ソーダかけとなる)未来もすぐそこかもしれませんね…!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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