バスケットボール男子ワールドカップにて日本はアジア1位となり、日本代表は48年ぶりにオリンピックへの出場権を獲得しました。
いままさに大躍進をしているアカツキジャパンの監督を務めているのがトム・ホーバス監督(56)。
日本代表をパリ五輪へと導いたトム・ホーバスさんの指導がパワハラではないかという声があがっているようです。
なぜトム・ホーバスさんの指導がパワハラと呼ばれているのでしょうか?
今回は「きになる」トム・ホーバスさんの指導ついてリサーチしていきます。
トム・ホーバスがパワハラ?
ネット上でトム・ホーバス監督の指導が「パワハラではないか」という声があがっています。
これは2023年8月30日にYahoo!ニュース内のコメント欄にて確認された意見。
前日にバスケ日本代表がオーストラリアと試合を行った際、ミスが重なり12点差に広がってしまった際に、トム・ホーバス監督が河村勇輝選手へと放った言葉に対して「パワハラだ」としているのです。
その際のトム・ホーバス監督の言葉がこちら。
確かにかなり鋭い言葉ではありますよね…!
その他にも、トム・ホーバス監督の怒号ともいえる激しい指導に対しても「怖い」と感じる方も多くいるようです。
トム・ホーバスがパワハラといわれる理由
それではトム・ホーバス監督はなぜ「パワハラ」と言われてしまっているのでしょうか?
今回は「パワハラ」コメントをした方の目線に立ち、その理由について考えていきたいと思います。
大声で放たれる怒号
まずはなによりトム・ホーバス監督のコートに響き渡るほどの大きな声での指導です。
通常であれば冷静に選手に聞こえる程度の声でアドバイスや指導を行う監督が多いなか、トム・ホーバス監督はテレビ中継においても一語一句はっきりと聞き取れてしまうほどの声量で選手たちに指導の言葉を飛ばします。
ホーバス監督は元々プロバスケ選手であることから、指導の際の声出しの音量も一線級であるといえるでしょう。
もし選手側がこの勢いに圧倒され、もはや何も言えずにただただ受け入れるしかない、萎縮してしまうという感覚に陥った場合、受け手側次第ではパワハラに該当する可能性があるといえるのではないでしょうか。
鬼の形相・雰囲気の圧
トム・ホーバス監督は指導をする際の表情も相当険しくなります。
普段の朗らかな表情と比べものにならないほど怒りの感情を露わにし、まさに鬼の形相で選手たちを問い詰めるような場面が多く見られます。
またトム・ホーバス監督は元プロバスケプレーヤーであり、なんと身長は203cm。
加えてスキンヘッドという一見厳つい風貌も、圧のある雰囲気に拍車を掛けているように感じます。
圧倒的なオーラに押され自らの意思を自由に示すことが難しいと感じられた場合はパワハラに該当してしまう場合もあるのではないでしょうか。
カタコトで荒い言葉づかい
最後にトム・ホーバス監督の代名詞ともいえる「カタコト」の日本語による指導です。
ふざけるな!
だめだよ!
言い訳!
という激しい言葉を飛ばし、カタコトながらも端的で分かりやすすぎる日本語を駆使し相手を貫きます。
確かにトム・ホーバス監督はオブラートに包まずストレートすぎる言葉を使う場面も見られることから、受け手によっては刺激が強すぎる、心にダメージを負ってしまう可能性もあるかもしれません。
トム・ホーバスはなぜカタコトに拘る?
トム・ホーバス監督の怒号の大きな特徴ともいてる「カタコト」。
そのカタコトに恐怖を覚える人もいることも判明しましたが、そもそもどうしてトム・ホーバス監督はカタコトでの指導にこだわり続けるのでしょうか。
「通訳をつけて英語で指導する」こともできたはずですよね…!なぜなのでしょう。
トム・ホーバス監督は「言葉のニュアンス」を大事にしていることを過去のインタビューにて語っています。
20代の頃に来日しトヨタの社員として働いていたホーバスさんは、六本木のバーで一目惚れした現在の妻・英子さんに日本語で何度もアタックしたのが日本語に拘るきっかけの始まりだったとされています。
ホーバスは通訳をつけなかった。通訳に頼ると細かいニュアンスが伝わらなくなる。たとえ片言の日本語でも自分で伝えることが大事だと考えた。
引用元 : Yahoo!ニュース 2023.9.5号
(中略)
「私は日本語があまり分からなかった。だから、相手の表情やしぐさなどを観察して理解しようとしてきた。その分、その人の“本当”が見えるのかもしれない。そして私は日本人以上に日本人の秘めた能力を理解していると思います」
英語ではなく、あくまで日本語で言葉を伝えることにこだわるトム・ホーバス監督。
ストレートで厳しいように聞こえる指導の言葉も意図的に使っていることになりますね。
トム・ホーバスの指導は本当にパワハラ?
それではトム・ホーバス監督の圧のあるカタコト指導は、パワハラに該当するのでしょうか。
結論からすると、現状パワハラに該当する可能性はかなり低いと思われます。
もっと突き詰めた言い方をするのであれば『パワハラか否かは選手側が判断することであり、外野が口を出すことではない』のではないでしょうか。
トム・ホーバス監督の言葉は、たしかに鋭くかなり厳しいものであることは否めないでしょう。
しかしホーバス監督が大声をあげるのは、選手たちを責めて陥れようとしている訳ではなく『日本の勝利』へ向けての『叱咤』といえるのではないでしょうか。
現状選手からホーバス監督へ向けてのパワハラ訴えや悪意ある垂れ込みなどは一切見られていないのが何よりの証拠といえます。
60秒で的確に指導するための「喝」
ホーバス監督の激しい指導の声は、試合中に各チーム前半2回、後半3回まで取ることができる『タイムアウト』の際に飛び交うことがほとんど。
バスケにおけるタイムアウトは一回60秒間とかなり短いため、ホーバス監督はその限られた間に的確かつ効果的な指導を行うために、大きな声で分かりやすく鋭い言葉を選手たちに浴びせているように感じます。
選手たちもホーバス監督も、みな『勝利』という目的は同じ。
選手たちはホーバス監督の言葉を『怒号』ではなく、勝利に向けての『喝』と捉えているのではないでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回トム・ホーバス監督についてリサーチした結果をまとめると以下のようになります。
・トム・ホーバス監督の指導に対して「パワハラ」「怖い」という声があがっている
・パワハラと思われる理由は「怒号」「雰囲気の圧」「カタコトで鋭すぎる言葉」
・トム・ホーバスは言葉のニュアンスを大事にしており英語や翻訳でなくあえて日本語で指導をするこだわりりを持つ
・選手側の訴えがないことからパワハラに該当する可能性は現状低い
トム・ホーバス監督の放つ言葉のみを見るとかなりトゲがある場面があるのは間違いないですが、あくまで選手へのことを深く考えたうえでの喝であり、スポーツマンシップに則った「叱咤激励」のニュアンスが強いように感じました。
日本代表のメンバーの実力を心から認め信じているホーバス監督。
怒号は選手たちへの非難ではなく、
君たちならもっとやれるでしょ!あきらめるな!!
といった逆境に対するエールの意味合いで放っていると考えていきましょう。
パリ五輪でもホーバス監督の『喝』で選手たちを奮い立たせて欲しいですね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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